インタビュー

ユーキャンの根幹を支えてきた、協会本部(日本書道協会)の役割とは?

編集部メモ

ユーキャンは、人形の作り方を教える24坪の小さな教室から始まっています。そんな創業時の雰囲気がちょっぴり残る協会本部(日本書道協会)の仕事は、皆さんがイメージされるユーキャンとは少し違う部分もあるようです。社内でもあまり知られていないその業務内容を、担当部署の責任者に聞いてみました。

プロフィール

角田(Kakuta)

1999年中途入社。雑誌編集者を経て、日本通信教育連盟(現:ユーキャン)へ。長年にわたり、協会本部(日本書道協会)を担当してきた。

通信講座のその先、継続学習を支援するための組織。

―ユーキャンと日本書道協会の関係を教えてください。

角田:ユーキャンのもともとの社名は日本通信教育連盟。その名が表すように、人形、手芸、華道の通信教育を提供する「協会」の連合体として設立されました。そのうち、ユーキャンが企業として成長していく中で大きな柱となったのが日本書道協会です。

―協会本部とは、どんなことをする部署なのでしょうか?

角田:書道のような趣味系の通信講座を受講される方の中には、修了した後も学びをつづけたいという方がたくさんいらっしゃいます。そんな方々をさまざまなカタチで支援していくのが協会本部です。過去には、人形や園芸、華道なども担当していましたが、現在は、主に書道講座の卒業生をサポートしています。

展覧会や技能認定など、他部署にはない独自のサービスを展開しています。

―具体的には、日本書道協会としてどういった仕事をされているのでしょうか?

角田:まずメインとして、定期購読制の教材を毎月発行しています。教材には、書道のお手本や、書技向上に役立つ情報、毎月挑戦できる書道コンクールなどが掲載されています。ちなみに協会本部には、現在11名のプロの書道家が、講師として所属しています。

―定期的に届く教材によって学習のモチベーションを維持するのですね。

角田:はい。また、夏に東京都美術館で総合書道展、新春には全国を6つのブロックに分けた地区別書道展を開催しています。数百点の力作がずらりと並ぶ様子は壮観ですよ。

―展覧会という発表の場があると学習意欲も高まりそうですね。他にはどのような業務がありますか?

角田:主なところをざっと挙げると、通学教室の運営、全国各地でのスクーリングの開催、書道関連の書籍や映像教材の開発、筆・墨・紙など書道具の販売。地域で子供たちに習字を教えたい方に開設資格を認可して運営指導をしたり、児童生徒を対象とする展覧会を行ったりもしていますね。

―仕事の幅が広いですね。

角田:そうですね。もうひとつ大きなところでは、技能認定事務局の運営も行っています。いわゆる書道の段・級位試験ですね。単に合格不合格をつけるだけでなく、不合格だった方にはアドバイスを添えたりしています。ユーキャンの人気講座である実用ボールペン字講座の受講生もたくさん受験されているんですよ。

長年培ってきたノウハウを今、次の世代にも継承していきたい。

—ユーキャン内における、協会本部の仕事の意義とはなんでしょうか?

角田:協会本部の業務は、お客様との距離が近い。対面でのコミュニケーションが多いので、直接忌憚のないご意見をいただくことも多く、時にはお叱りをうけたり、お褒めの言葉をいただくこともあります。お客様とここまで濃密な関係を築いている部署は、社内でも稀だと思います。事業の中心である通信教育、通信販売とは異なる独自のノウハウの蓄積がありますので、それらを何らかの形で他部署の役に立てられたら、と思いますね。

—今後の目標を教えてください。

角田:時代が目まぐるしく変化していく中で、書道に限らず伝統文化に関わる企業や団体はどこもみな厳しい状況のようで、今後の予測をするのは難しい部分がありますね。ユーキャンの創業者・品川實が掲げた職員心得に「生徒の心を心とし」という一節があるのですが、シンプルなこのことばに込められた想いを継承していくべき部署だという使命感はありますので、そこは今後も目標としていきたいと思います。

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