個人の個性を活かせるキャリアステップ。ユーキャンのエキスパート職の働き方について聞いてみた。
プロフィール
佐々木(Sasaki)
1996年入社。通信販売事業部でココチモ事業の立ち上げに貢献し、現在はチーフエキスパートとして活躍中。
ユーキャンの通信販売に新しい風を吹かせた。
――早速ですが、佐々木さんのキャリアについて教えてください。
佐々木:入社当初から通信販売事業で、主にダイレクトマーケティングの名簿選定や広告制作などの仕事をしていました。あと、当時のお得意様向けの会報誌の編集長も長く担当しました。残念ながら今は休刊になってしまいましたが。もともと出版の仕事をしたいと思っていたので、非常にやりがいを感じる仕事でしたね。
―編集長をされていたのですね!広告制作やダイレクトマーケティングのお仕事は、どのような商材を扱っていたのでしょうか?
佐々木:お寺巡りの写真集や世界遺産、太平洋戦争のDVD全集などのコンテンツ商材を担当していました。
―その後は、どのようなお仕事をされていましたか?
佐々木:通信販売領域で新しい事業ができないかという話があったときに、ちょうどこんな商品を扱ってみたらどうかなと思っていたものがありまして。それが、今の「みみもとくん プレミアム」というテレビスピーカーの前身です。補聴器をつけるほどじゃないけど、耳が遠くなってきた方がテレビの音を大きくしてご家族が困っているという状況があって、そういった問題を解決するニッチな商品だったんです。
―今まで扱ったことがない新しいタイプの商品に挑戦されたのですね。
佐々木:はい。以後、テストマーケティングを始めて、いろいろな人と意見を交わしました。それが今のココチモ事業の前身となる流れだったと思います。結果的に「みみもとくん」がご好評いただいたことで物販が活発になり、次は「防災セット」という商品の広告制作を担当することになりました。その頃から、メーカーさんと協同開発する機会も増えて、写真集やDVDとは違った物販のプロジェクトに主体的に関わっていくようになりましたね。
―本当に多くのクリエイティブに携わって、大きな成果をあげていらっしゃいますね。
佐々木:いろいろな経験をしてきたからこそ、自分の得意なところとそうでないところがハッキリしてきました。結果として広告制作のプロフェッショナルであるチーフエキスパートに任命されたのだと思います。
―現在はチーフエキスパートとして、どのようなお仕事をされているのでしょうか?
佐々木:自分が担当になって広告制作をすることもあるのですが、今は育成がメインですね。常に、この部署のなかで必要とされる動きをするように心がけています。マネージャー職との一番の違いは若手社員のサポートをしていますが、上司ではないので評価をつけたりはしないんです。あくまで、トレーナーといいますか、相談役みたいなポジションで接しています。上司からの指示というわけでもないので、若手社員も私の意見に対して自分の意見も言いやすいのではないかと思います。
―部署のなかで育成する人が求められているから、今は育成のエキスパートとして動いていらっしゃるということですね。
佐々木:エキスパート職もまだできたばかりのポジションなので、私自身、日々模索中です。ただ、どういう働き方が一番組織に貢献できるのかというのは意識していますね。例えば、職人的に制作業務をこなした方が効率が良いという状況になったら、対応する準備はあります。
フラットな立場で若手社員を育成。それが私のエキスパートの道。
―若手社員の育成をするにあたって、心がけていることはありますか?
佐々木:「仕事楽しいよ」って伝えられるシチュエーションを大事にしています。たとえば新商品探しって苦労もあるけど楽しいんですよね。自分が見つけてきた商品が売れた瞬間はとてもやりがいを感じます。だから、自分自身は今はあまり新商品探しはしないで、若い方々に任せてそのデビューのサポートをしています。
―若手社員の方に、なるべく仕事の喜びを感じてもらえるようにしているのですね。若手社員のサポートというのは、具体的にどんなことをされるのでしょうか?
佐々木:広告制作の最初の段階から相談に乗って、その人の作りたい広告を実現するサポートをしています。例えば、外部の編集者さんやカメラマンさんを紹介したり、現場に同行して一緒に作業をしたり、あとは、あがってきた広告の原稿に対してのアドバイスもしていますよ。
ただ自分の道を究めるのではなく、自分らしく会社に貢献していく仕事をしたい。
―若手の方々の育成に携わることでご自身の学びになることもあるのでしょうか?
佐々木:大いにありますね。楽しいし、非常に勉強になりますよ。いずれにせよ、商品の幅が広がってきたので、その中で効率的なクリエイティブができるようなノウハウをまとめていけたらと思っています。今度は教え方のコツみたいなものを広げていく仕事ができそうです。
―エキスパート職は自分にあった働き方だと感じますか?
佐々木:そうですね。正直なところ、キャリアを重ねる中で、マネージャー職に就いて責任を持たなければいけないのではないか、それを求められているのではないかというプレッシャーを感じることもありました。でも、マネージャー職という立場じゃなくても、エキスパート職で自分の好きなジャンルで会社に貢献できるし、更には新人育成を担うことで責任を持つことができる。まさに、私のために用意していただいたような働き方だと思っています。
―素晴らしいですね。最後に今後の目標を教えてください。
佐々木:まずプレーヤーとしては、紙広告を中心にやってきたのでweb広告に挑戦してみたいですね。これからのデジタルシフト時代の広告制作に携わっていけたらと思います。あとは、育成の面では自分が学んできたことを若い人に何らかの形で伝えていきたい。あくまで、あまり押しつけがましくならないように、楽しく伝えていけたらと思います。