質の高い通信講座を提供するために必要な講師体制を築く、講師部の知られざる仕事内容とは?

プロフィール

沢田(Sawada)

1995年入社。長年、講座の再開発や運営に携わり、現在は講師部の次長を務める。

講師の労務管理からスキルアップまで、幅広い業務内容。

―早速ですが、講師部の仕事内容を教えてください。

沢田:まず、講師部は講師課と能力開発支援室に分かれています。講師課では雇用関係にある講師の皆さんの評価、更新の面談、各種手続きなどの労務管理全般を担当しています。あとは、講師向けの研修を実施したり、研修動画を制作したり、必要に応じて講師の採用活動のフォローもしています。

―講師専門の人事部みたいなイメージですね。

沢田:そうですね。一方、能力開発支援室では、社会保険労務士講座と行政書士講座で資格を取得した方々のアフターフォローをする会員制組織の運営をしています。社会保険労務士はSRネット、行政書士はGネットという名称で、法改正情報をお送りしたり、先輩合格者の活躍をご紹介したりしています。

―仕事の幅が広いですね。沢田さんの担当は講師課のお仕事でしょうか?

沢田:私は両方担当しています。実は、SRネットは私が立ち上げた組織なんです。

―そうだったのですね!ユーキャンは合格までの支援をすることが多いと思うのですが、SRネットのようなアフターフォローをする組織をつくろうと思った理由は何だったのでしょうか?

沢田:私が社会保険労務士講座の開発、運営担当だったころ、主任講師の先生から試験に受かったはいいが何をしたらいいのか分からない受講生が多いという話を聞いていました。せっかくユーキャンで試験合格までの支援をしたわけなので、そういった迷っている方々の合格後の支援までできないだろうかと思ったのがきっかけです。

―資格を取得したのに、その後につながっていないというのは意外でした。そういった状況を見て見ぬふりをしない姿勢は、まさに生涯学習のユーキャンならではですね。

講師だって教わりたいことがある。さまざまな研修で講師をサポート。

―研修動画というのは、どんな内容のものなのでしょうか?

沢田:内容はいろいろですね。社会保険労務士や宅建の講師の方にご登場いただいて、こちらの講座ではこんな試験分析をしていますというノウハウを伝授していくものもあれば、動画の撮り方のコツを教えるものなどもあります。

―動画の撮り方のコツというのは?

沢田:講座によっては、講師が直接webサービスの動画コンテンツを撮影する場合があります。その動画を撮る際にどうしたらうまくいくかを教えるような内容になっています。

―なるほど!講師の皆さんも動画撮影の知識はあまりないと思いますので、それは助かりますね。そういった仕事のやりがいを感じるのは、どんなときですか?

沢田:この仕事は具体的な成果が出るような仕事ではありません。それでも、講師の先生の契約更新が年に1回あって、その面談の際に「研修の動画が大変参考になりました」とか「非常に恵まれた環境で仕事させてもらっています!」という声を聞いた時は、やりがいを感じますね。

安定した講師体制を構築し、講座の質を高めていきたい。

―講師の方にどういった研修を受けてもらうかは、講師部で決めているのでしょうか?

沢田:そうですね。講師の先生からの直接の相談であったり、講座指導部の担当者からの意見であったり、そういった情報を踏まえて、こちらでいくつか研修のテーマを考えていきます。そして、その研修を通して、どのような知識が身につき、講座にどのような影響があるのかみんなで検討して、シナリオのラフ案を作成していきます。

—講師部の仕事が、ユーキャンの講座を支える重要な仕事であるということが良く分かりました。最後に、今後の目標について教えてください。

沢田:分かりやすく、学習しやすい講座を提供するためには、質が高く安定した講師体制が必要になります。そのために、いい人材を見極めて雇用し、雇用してからも講師の先生方にスキルアップしていただけるよう研修も行っていく。一方で、適正な評価基準や雇用体制を整えてロイヤリティを高めていく。そういった講師のための環境づくりが講師部のミッションになります。これからも引きつづき、質の高い講師体制の構築を目指していきたいと考えています。

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