家族のために時短勤務を選択したら、仕事の生産性が上がりました。
プロフィール
中川(Nakagawa)
2003年新卒入社。通信販売事業部にて、文化教養系コンテンツの新聞営業などマス広告の企画制作を担当。その後教育事業部に異動し、既存顧客向けのDMマーケティングを経験。今年6月より教育事業部メディアマーケティング部にて、マス広告を活用した新規顧客向けのプロモーションを担う。現在は1歳と3歳のお子さんを育てながら、日々仕事にも奮闘中だ。
上司は「お、了解!」と、時短勤務をあっさり認めてくれました。
―今はどういったお仕事を?
中川:メディアマーケティング部で、新聞やDMなどを活用した広告の企画制作をしています。プロモーション方針の策定から実際の原稿作成も担当しています。時短で勤務していたのは以前の部署にいた2019年の4月から11月くらいまでなので、今は通常勤務に戻っています。
―男性で時短勤務を活用する方って珍しいですよね。
中川:そうですね。やっぱりまだまだ少ないという感覚はあります。自分自身、入社当時は「そういう制度があるんだなあ」くらいで、あまり意識はしていませんでした。
―活用に至ったのはどういった経緯だったんですか?
中川:子供が生まれたのもあるんですが、もう一つ大きかったのは、妻が学校に通うようになったこと。学校の授業は時間の融通が利かないので、それなら自分が時短でサポートしようと思ったんです。通常は9時から17時半までの勤務ですが、それを短縮して17時には上がれるようにしてもらいました。
―相談したときの上司の反応はどんな感じだったんですか?
中川:「お、了解!」という感じで、受け入れてくれました(笑)。当時は人員が少なかったこともあり、仕事の量は調整できるか分からないけどできるだけ配慮するよと言ってもらえました。実際、過多にならないように業務量の調整をしてくれていたと思います。
時短でも、絶対にパフォーマンスは落としたくなかった。
―実際に時短勤務をされてみてどうでした?
中川:時短だから成績や結果が悪くてもしょうがないというのは通じないので、パフォーマンスは落としたくなかった。当時は今とは別の部署で、商品の中身を考える仕事もしていたんですが、考える時間が足りないと商品の質はもちろん、営業成績にも直接響いてしまう。でも、今までのように勤務時間に融通が利かない。仕事のやりかたを構造的に変えないといけないと思いました。
―商品の中身を考える仕事というと?
中川:受講生にとって適切な時期に本当に必要な内容が届けられているのかを、検証して改善していくんです。これまでの商品ラインナップや教材を振り返って、「こうした方がいいかもしれない」とアイデアを考えて、講師や指導担当者、上司と意見交換します。アドバイスをもらって内容を再検討したり、教材制作のスケジュールや方法、営業企画も詰めたりしますので、そこにやっぱり時間がかかるんですよね。とはいえ、家のことを疎かにするわけにもいかない。
―それをどのように解決したんですか?
中川:もっと時間を効果的に使えるように働き方を変えました。書類作成など作業的な仕事は始業直後や隙間の時間に固めたりして、考える時間を以前よりもまとめてとるように意識したんです。自分の中で仕事がうまく回っている感覚がありましたし、結果的に合格者の割合や営業成績も向上しました。
―育児との両立という部分ではどうだったんでしょう?
中川:生活サイクルに慣れるまでは、正直心身ともにきつかったです。仕事が終わったら子供を迎えに行き、食事をさせてお風呂に入れる。そこから翌日の食事の用意や家事までしていたら、すべて終わるころには22時を回ってしまう。これは身体が持つのかなと思いながらやってました。
―心の支えになるものが何かあったんですか?
中川:一番は仕事が楽しかったことだと思います。これで仕事に行くのもしんどかったら、多分続かなかった。部署の雰囲気も良かったですし、他部署の方にもたくさん力を貸してもらいました。そのお陰で自分のペースでうまく仕事ができて、とても環境に恵まれていたと思います。
―これからやりたいことはありますか?
中川:お金と時間を自分への投資にも少しずつ回して、色々勉強したいですね。今、自分もある程度年次が上がってきているので、この先会社に求められる立場や仕事内容も変わってくると思うんです。それに向けて、今から準備できるところはしておきたいと思っています。あとは父親として、子供にたくさん機会をあげられるような教育ができたらいいですね。自分に何が向いてるかなんて子供にはまだわからないので、色んなものを見たり体験したりする機会を増やしてあげて、自分が好きな何かを将来見つけてもらいたいなと思っています。