「ダイレクトマーケティングっていいですよ。やりがいもダイレクトに返ってくるから」
プロフィール
矢澤(Yazawa)
2015年新卒入社。「自分がつくったコピーや広告をたくさんの人に届けたい」という思いで、ダイレクトマーケティングの世界に飛び込む。データベースマーケティング課で約5年間、DM制作を担当。現在はマス広告を手掛けるメディアマーケティング課に所属する。
「責任は持つから、好きにやっていいよ」
―DM広告とマス広告、2つの部署を経験されてきたそうですね?
矢澤:入社から5年間は、データベースマーケティング課で主にDMを制作していました。今はメディアマーケティング課で新聞広告やCMを制作しています。どちらもマーケティングの部署ですが、役割が違います。新規のお客様に対してのアプローチは、マス広告が担うのに対して、ご購入いただいたお客様に対してよりパーソナルなコミュニケーションを行うのはDMが担当するんです。
―これまでで一番思い出深い企画はなんですか?
矢澤:入社4年目で担当した『名字・家紋大事典』の企画です。当時は主に出版部門を担当していました。出版部門の商品は主にシニア男性をターゲットにしていることが多く、『名字・家紋大事典』もまさにそうでした。仕事を退職されて時間に余裕ができたシニア男性は、出身地や実家の家系など自身のルーツに興味を持つ方が増えるため、商品自体の反響はあると予測できました。そこで「名字の由来について気になりませんか?」とか、「家紋について調べてみませんか?」と、興味をくすぐることを意識したDMを制作しました。売上は通常の何倍にもなったんです。年始の大きなプロジェクトで、新聞広告と連動したことも成功要因のひとつですね。
―それだけのプロジェクトを任されて、不安はありませんでしたか?
矢澤:もちろん不安はありました。でも、上司が「責任は持つから、好きにやっていいよ」と背中を押してくれたんです。おかげで自分のアイデアを突き詰めることができました。当時の部署に限らず、どの部署でも若手がどんどん挑戦できる空気があります。もちろん、失敗することもあります。DMを出してから、商品の在庫が足りないことに気づいて慌てたりとか。それも大きな学びになっていますね。
「秘伝のタレ」は大事。「生の声」はもっと大事。
―ダイレクトマーケティングの面白さはどんなところですか?
矢澤:広告を打った翌日には数字で反応がわかることです。自分の作った広告でどれだけの反応があったのかが目に見えてわかるのはやりがいです。早く知りたくて、毎日チェックしちゃいますね。
―効果がわかると、やりがいに直結するわけですね。数字以外に反響を知る方法はありますか?
矢澤:商品に同封しているアンケートですね。数字とはまた違う気づきが得られるんです。喜びの声もあれば、お叱りの言葉もあります。「家族の会話が増えました」「孫と一緒に楽しんでます」「こんな商品がほしかったんだよ」といった喜びの声をいただけると、本当に喜んでいただけたんだなと、すごく嬉しい気持ちになります。お叱りの声も、貴重なご意見として次の営業企画に活かしています。
―DMにはある程度成功パターンみたいなものがあるんでしょうか?
矢澤:サンプルや漫画などを使い、商品に合わせた最適なDMのカタチは過去の事例を参考にしています。
―秘伝のタレみたいですね。
矢澤:そうですね。でもこれまでの50代に刺さっていたものが、今の50代に刺さるとは限らない。秘伝のタレにこだわり過ぎると現在のニーズからズレてしまう可能性もあります。最近は特に趣味趣向が多様化しているので、アンケートでの生の声を参考にしたり、モニターさんに使い心地やバックボーン、利用シーンなども根掘り葉掘り聞いて、ニーズを察知しています。ひとりを深く知ることが、その世代を理解する糸口になるんです。