ウェブ広告ができるまでを聞いたら、とにかく最初の企画が重要だった。

プロフィール

長瀬(Nagase)

2019年新卒入社。教育事業部ウェブマーケティング部メディア企画課で、入社一年目に所属していたサイト企画課の経験も活かしながらウェブ広告とサイトを制作中。

ウェブ広告制作のキモは最新の媒体知識をもとにしたプランニング。

―ウェブ広告制作の流れを教えてください。

長瀬:どの媒体で誰に向けて配信するのかを決めた後、バナーのラフ制作からスタートします。どんな画像を使うか、どんな構成にするかを決めてラフを制作し、デザイナーにデザインを依頼します。出来上がったデザインを確認して調整を2、3回繰り返したところでバナーデザインは完成。あとは「今なら5,000円割引中」といったバナーに合わせて掲載するコピーを用意すれば制作完了です。直近では、新春の就活生向けの広告制作を担当しました。

―制作工程の中でも特に大事なのは?

長瀬:最初のプランニングがとても重要です。どの媒体で誰に向けて配信するのかのターゲティングによって、デザインもコピーも内容も変わってくるので。

―媒体というのは?

長瀬:Twitter、Facebook、Instagram、LINEといったSNSや、アドネットワークと呼ばれるGoogleやYahoo!、YouTubeなどの広告を出稿するメディアのことです。アドネットワークというのは、ウェブサイトの広告枠に広告を配信する仕組みです。どのSNS、どのアドネットワークに出稿するかでバナーやコピーのルールも違いますし、何よりユーザー層が違います。なので誰にどんな講座をどう訴求したいかによって、当然、選ぶ媒体は変わってきます。

―となると自社商品だけでなく、媒体知識もたくさん覚える必要があるんですね。

長瀬:変化が速いので覚えることも多いですが、新しい手法がどんどん出てくるのは楽しいですね。例えば、SNS上で以前お申し込みいただいたユーザーと似た動きをしている人に狙いを定めて広告を配信できるような手法もあり、訴求内容に合わせて「この媒体でこんなターゲティングをしてみよう」と考えることができるのは面白いです。

「とにかく伝えたい」では伝わらない。大事なのは受け手の気持ち。

―制作で意識することは?

長瀬:文字を小さくしてとにかくたくさんのことを伝えるバナーを作ったこともあるのですが、うまくいかなくて。やはり、伝えたいことが多すぎると読みづらかったんですよ。ユーザーの気持ちを考え、最近はシンプルなデザインを目指すようにしています。
また、先輩や後輩を問わず、もらった意見は大切にしています。先日も後輩からあるバナーの文字位置を少し変えた方が読みやすいと言われ、その意見を採用しました。ウェブ広告は制作スピードが速いだけに、改善もすぐ行えるのがメリットです。

―制作期間も短め?

長瀬:DMや総合カタログを作るより断然短く、プランニングから配信まで平均1.5ヶ月くらいです。SNSチーム、LINEチーム、アドネットワークチームというように媒体ごとに担当チームが決まっているチーム体制で制作に取り組んでいます。

バナーのラフ(左)とデザイン(右)

サイトも気をつけることは同じ。伝えたいことを簡潔に。

―広告をクリックすると表示されるLP(ランディングページ)も作るのですか?

長瀬:元からあるページをLPにしてバナーを作ることが多いのですが、年に1回くらいはバナーに合わせた特設LPも作ります。新春の就活生向けキャンペーンは、全く新しい訴求軸だったので、新たにLPを制作しました。

―LPの制作の流れは?

長瀬:基本的にはウェブ広告と一緒ですが、LPの場合は広告以上にラフ制作に力を入れます。広告をクリックしたらLPに飛ぶので、そこにユーザーが望む情報が揃っていないといけません。あくまで興味喚起が目的の広告よりも、内容を精査する必要があります。

―取り扱う講座について、しっかり調べる必要がありますか?

長瀬:もちろん商品研究はしますが、情報の載せすぎには要注意。情報が多いと1ページもののLPは縦に長くなり、下まで全部読んでもらえなくなるんです。載せる情報とあえて載せない情報のバランスが難しいです。なので商品研究をするときは、じっくり学ぶというより、伝えるべきポイントを押さえるよう意識しています。

―新春の就活生向けキャンペーンLP制作で意識したことは?

長瀬:取り上げる講座の選定ですね。LPが長くなりすぎないよう、ターゲット層に人気な講座を調べて取捨選択をしました。そのために、過去のデータを確認、分析しています。デザイン面では、就活生はピリピリしていると思うので、なるべく柔らかい印象になるよう、LPのトップビジュアルにはイラストを選定したところも工夫した点です。

―最後に、今後の目標を聞かせてください。

長瀬:今はギリギリの進行になってチームに迷惑をかけることも多いので、短い期間とはいえ余裕を持ったスケジュール管理やわかりやすい指示書、ラフを作れるよう、ディレクション能力を今後も伸ばしていきたいと思っています。

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